面接で企業を訪問する際は、最初から面接官に会うのではなく、面接室に案内してくれる受付担当者と会うことになります。
ここで、絶対にしてはいけないのが、面接官ではないからといって気を抜いた対応をしたり、横柄な態度を取ったりすることです。
企業の受付担当者も面接官だと思って接しなければいけません。
受付担当者への対応も評価されている
受付担当者は、部屋に案内するまでの一連の流れ、応募者の態度や挨拶の仕方が、ビジネスマナーなどをチェックしており、それをほぼ確実に面接官へフィードバックします。
そこで評価が下がれば、面接本番はマイナスからのスタートです。しかも悪くなるのは覆すのが難しい第一印象です。受付担当者だからといって気を抜いていると、悪い印象を与えてしまうことは、面接において致命傷となるのです。
さらに、その後の面接本番で、全く違う態度を取ればさらに印象が悪くなります。
相手の役職によって態度をコロッと変えるような人とは、一緒に働きたいとは思いませんよね。
だからといって横柄な態度のままで、面接に臨めばいいというわけではありませんが、いずれせよ企業を訪問する時は、すべての人から評価されているということを意識しておくことが大切です。
極端な例ですが、掃除の用務員さんに、オフィス内での振る舞いを聞く採用担当者もいます。誰に対しても、誠意のある態度で接するようにしましょう。
面接だけでなく、電話対応やメール対応も評価の対象
応募書類と面接の評価さえよければ内定をもらえるわけではありません。
企業の受付担当者に対する対応もそうですが、電話の対応、折り返しの早さ、メールの対応、返信の早さなども評価の対象となっています。
どれだけ面接で立派な自己PR、志望動機を述べようとも、電話の気遣いが欠けていたり、連絡が遅かったりすると、それが原因で不採用になることは充分にあります。
応募した時点から内定までは、すべてが評価対象とだということを肝に銘じ、気を緩めないようにしましょう。
転職エージェントに対する態度にも気を使う
転職エージェント(人材紹介)を利用する場合、企業とのやり取りは担当のキャリアコンサルタントが代行してくれます。
キャリアコンサルタントは利用者の転職を成功させるために、味方になってくれる存在なのですが、だからといって横柄な態度を取ったり、連絡をおろそかにしていいというわけではりません。
なぜなら紹介してもらえる求人の数が減ったり、条件が悪くなったりするからです。
態度が悪いと紹介してもらえる求人が減る
転職エージェントの仕事は、企業のニーズに合った人材を紹介することです。「この人なら御社の採用ニーズに合っているはずです」といったように人材を推薦するわけです。
キャリアコンサルタントは、転職希望者のなかから企業に推薦してもいいと思える人を探し、求人を紹介します。
逆に、この人は推薦できない、と思えるような転職希望者には求人を紹介しません。
採用ニーズに合ってない人、態度が悪い人、ビジネスマナーがなっていない人を推薦してしまえば、
「欲しい人を紹介してくれない転職エージェント」
「とんでもない人物を紹介してくる転職エージェント」
ということで、クライアント企業から悪評価を付けられるからです。
逆にキャリアコンサルタントに対してビジネスマナーを守り、誠意ある態度で接していれば、「この人なら色々な企業を紹介できそうだ」ということで、求人をたくさん紹介してもらえます。いい条件の求人を紹介してもらえます。
つまり、コンサルタントが企業に推薦したくなるような人物を演じることが大切なのです。
転職エージェントのキャリアコンサルタントも、面接官の一人だと考えて接するようにしましょう。